情報領域演習第一：P演習

電気通信大学情報理工学域I類 (情報系)
2024年度後学期

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課題D5

問題

「蛙跳びパズル」と呼ばれるパズルがある．これは，2n+1 個のマス目を左右にまっすぐつなげた盤面において，左側のnマスそれぞれに蛙を右向きに置き，右側のnマスそれぞれに蛙を左向きに置いた状況から開始する．

下の図は n = 3 の場合の例である．

目標は，この開始状態から，次のような終了状態に蛙を動かすことである．

右向きの蛙は右に，左向きの蛙は左にしか動かせない．また，一度に1匹の蛙しか動かすことができない．動かすための操作は次の2つのいずれかである．

(1) 蛙の目の前のマスが空いているとき，蛙はそこへ移動できる．
(2) 蛙の目の前のマスが逆向きの蛙で占められているが，その奥のマスが空いているとき，蛙はその空いているマスへ移動できる．蛙は盤面をはみ出さないように移動しなくてはならないので，その点にも留意する．

↓ (1) ↓

↓ (2) ↓

「蛙跳びパズル」の操作を模倣するプログラムを以下のように作成せよ．

まず，盤面は要素数 2n+1 の配列で表現する．空白のマスは0，右向きの蛙は1，左向きの蛙は2で表す．盤面を表す配列は広域変数 \$board とする．

そして，次のメソッドを用いて \$board の内容を変更する．

盤面を初期化する initialize_board(n)．これによって，2n+1マスから成る初期盤面を作り，それを\$boardとする．
蛙を動かす move(i)．i は配列の添え字を表し，0以上2n以下の整数である．move(i) によって，\$board[i] にいる蛙が上に挙げた規則に従って動かせる場合，動かした後の盤面を新たに \$board とする．\$board[i] に蛙がいない場合，または，\$board[i] にいる蛙が動かせない場合は，\$board を変更せず，他に何もしない．

入力仕様

n は1以上20以下の整数である．
i は0以上$board.length未満の整数である．
initialize_board(n) の実行後にのみ，move(i) は実行される．

出力仕様

initialize_board(n), move(i) を実行したとき，実行後の \$board をそのまま出力する．

例

irb> initialize_board 2
=> [1, 1, 0, 2, 2]
irb> move 1
=> [1, 0, 1, 2, 2]
irb> move 3
=> [1, 2, 1, 0, 2]
irb> move 4
=> [1, 2, 1, 2, 0]
irb> move 2
=> [1, 2, 0, 2, 1]
irb> move 0
=> [0, 2, 1, 2, 1]
irb> move 1
=> [2, 0, 1, 2, 1]
irb> move 3
=> [2, 2, 1, 0, 1]
irb> move 2
=> [2, 2, 0, 1, 1]
irb> move 4
=> [2, 2, 0, 1, 1]
irb> initialize_board 3
=> [1, 1, 1, 0, 2, 2, 2]

提出法

CEDにて，プログラムを作成したディレクトリで以下を実行せよ．

% /ced-home/staff/enshu1p/checker_d5.rb ファイル名

「Submission successfully completed.」と表示されれば，提出が完了したことになる．

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